タリアセン(TELIASEN)型 USBライトの製作

ある日、Yahooショッピングを見ていたら、ウオルナットの端材というのを家具屋さんが売っているのを見つけました。
試しに購入してみると、何か作れそうなきれいな材料。
まずは小物入れでも作ってみようと思い、こんなモのを作ってみました。

板を切り出し、木工ボンドで接着。最後に木材用のワックスを塗って完成。
シロートの工作にしては、なかなか良い感じです。

次に思いついたのは、以前欲しかったフランク・ロイド・ライトのデザインしたタリアセンというスタンド。タリアセンには背の高さで3種類あるようです。
   
それぞれ、タリアセン2,タリアセン3,タリアセン4と言うらしいです。
ほかにシャンデリアみたいなのや、壁面に付けるモデルも発見。
 
(この上5枚の写真はネットから拝借)
フランク・ロイド・ライトの直線基調のデザインで古さを感じさせない都会的な格好良さ。
当時、買えなかったのは価格が高いのと、ホコリが溜まった時に掃除がしにくそうと予想したから。
価格をもう一度調べてみたら、やはり、かなりのお値段です。
では、これを真似て(オマージュ?)小さめなのを作ってみようと思い立ちました。
材料は、先の家具屋さんのウオルナット端材とAmazonで見つけた同じくウオルナット
の25x25x400mm角棒と11x45x400mm板の端材を購入。
E10サイズのLED電球、ソケット、スイッチなどは手持ちの部品も活用出来そうです。
材料費は3000円+送料くらい。

今回入手した400mmの角材では照明5つの「タリアセン3」がバランス良さそうです。
ということで早速ネットで写真をGETして、それをベースに大まかな比率を再現。
長さ400mmの角材をすべて支柱にして計算すると25mm角では太すぎるようだけど、ここを細くしてしまうと電球のソケットがネジ止め出来なくなるのでそのまま使うことにしました。
バランスとしては柱が太く、照明のあるBOXのオレンジの部分が正方形にならず横長になってしまいますが、ここは無理せず妥協。
また、照明BOXと仕切り板の間隔も狭くなるので、もしかしたらスタンドとしては暗いかも。
で、簡単な図を手書きしてからスタート。
工具は、丸ノコ、細工ノコ、ヤスリ、ノミ、小刀(カッター)、ドライバー、あとは曲尺、ノギス、電気配線では、ニッパー、半田ごて・・あたり。ボンドは木工用の速乾性です。
まずは材料の切り出しと加工。
先の小物入れでは単に板を縦横に接着しただけでしたが、今度は照明BOXの角なので45度に切り込んで、角をきれいに合わせるよう加工。

あ、この辺の板は、途中で失敗しちゃうかもしれないと思って、多めに作ってます。
ウオルナットは硬い部分とそうでもない部分とあり、節などは丸ノコから煙が出るほどですが、スカスカの所はヤスリでサクサク行けます。
次に、角材は仕切り板を挟む横溝などを7カ所と、裏になる面にはコードを通す縦溝を1本、コードをソケット側に引出す穴の加工。

ベース台は45mm幅の平板を3つに切って貼り合わせて125mmx125mmの大きさを作り出し、柱を支える四方の立て板4枚も作成。
背が高くなり4枚の板だけでは心もとないので、L字金具をベース裏側からネジ止めして、柱に沿わせて、背面の立て板を挟み込む形でM4のボルト締めすることにしました。


柱にソケットをネジ止めし、コードを裏の溝で配線。


試しに電源をつないで見て導通を確認。

0.5WのLED電球を5つなのでUSBの5Vでも充分に明るいです。(あれ?1つ足りない)



柱の組立は、仕切り板を挟む溝を調整し、スムーズに抜き差し出来るようにし、コードを押し込みパテで固定し、照明BOXと柱の間のスペーサー(出来上がりでオレンジに見える部分)を接着、

最後にウオルナットの突き板を貼って縦溝を隠しました。無垢の部分とは、当然感触は
違いますが、裏側ですし、最後にワックスを塗れば目立たなくなるでしょう。
ベースと柱、照明のBOXが出来たので、あとはUSBまでの配線。
本家「タリアセン3」はベースの裏からコードが出ていて、とてもスッキリしているようですが、
縮小したので空間が少なく、また、ON/OFFスイッチのほかに明るさ調整のボリュームも
付けたいので、デザイン的にはアレですけど、スイッチBOXをアルミ板から作成しました。

ネットの写真では、てっぺんの四角がオレンジのもありましたが、今回は木目のままに
してみました。

そんなこんなで合わせて組み立ててみると、こんな感じ。

仕切り板の向きを変えてこちらのパターンも。

最後は木材用の、みつ蝋ワックスを塗って、完成です。
ここまで来て、やはりオリジナルにはないスイッチの辺りが無骨な感じが気になりました。

元のデザインとは離れてしまうけど、1番下の仕切り板をもう少し広めにして、スイッチが少し隠れるように、大きめの仕切り板をもう1枚作ってみることに。

スイッチが隠れて、落ち着きます。まあ、自分で納得できたので、良しとしましょう。
完成!!

今回の反省点は、
1. もう少し小さい電球ソケットがあったら、柱を細くしてスッキリ見えたかも。
また、仕切り板と照明BOXのすき間ももう少し広く出来たかも。
2. スイッチBOXを作らずに、ベースに埋め込めたらきれいかも。
3. 手持ちのUSBコードがグレーしかなかったけど、黒い方がいいかも。
4. 全体的に材料の切り出し精度が甘く、調整が大変だった。
5. 手持ちのボリュームが100kΩしかなかったが、10kΩ以下でもよさそう。

あたりでしょうか・・・

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