昔の写真をデジタル保管

屋根裏のロフトには、眠っている大量の昔の旅行やスナップ写真がありました。
一応、アルバムには入れてあるのですが、日々忙しい中でわざわざ出して来て見ることもなく、単なるお荷物状態。
一方、2002年あたり以降のデジカメ写真はパソコンに入っているので、暇な時に見られます。
さて、たまには古い写真を見てみようとロフトから3冊ほど出してきてみたら、ナントっ!! 写真が変色しているではありませんか。調べてみると、大量に撮影したが故に費用を抑えようと激安の写真店でプリントしたものは印画紙の質が悪かったようです。
たまーに使ったクロームフィルムはプリントする時にもちゃんとした印画紙をリクエストしていたせいか、こちらは変色が少ないみたいで今でも鮮やかな色でした。
しかも真夏の屋根裏は猛烈な暑さで保存状態も悪く、人間だって不快なのに写真に良い訳がありません。
ネガも残してあるのですが、これがまた変色していたり暗かったりで、今後使うことも無さそう。何年も保管してきたし、引っ越し費用もかけてきたのに残念に思います。
「終活」や「断捨離」という流行り文句に乗るワケではありませんが、ここは一つ写真をスキャンして一気に身軽になろうと決心しました。
ということで、サービスサイズ(L版ってやつ)を手持ちのスキャナーでスキャンしてみたのですがフラットベッド型なので入替やトリミングがとても煩雑でした。EPSON GT-F740という、結構いいスキャナーなんだけど残念です。まあ、大きい写真の時はこちらを使います。
大量にあるサービス版には、このたび
サンワダイレクト モバイルスキャナ 400-SCN022

というのを購入しました。決め手は自動で写真を吸い込んでくれるオートスキャンでJPEG 600dpiでスキャンできる点と、カバーが開いてメンテナンスが簡単にできる事の2点です。
性能的には1200dpiでもスキャンできましたが、元がサービス版だとあまり違いが感じられなかったので、600dpiで充分と判断しました。まぁ、このあたりはこだわりと用途で個人差があるところでしょう。
実際スキャンしてみると、なかなかの早さで快適。どちらかというとアルバムから抜き取る作業の方が面倒なくらいです。
サービス版を600dpiでスキャンすると、パソコン画面では2800×2000ピクセルくらいになってしまい、自動で縮小しないビューアだと結構大きな画像であることが分かります。画面上では当然ですが荒々しいスキャン結果でガッカリしますが、縮小してサービス版程度にまで縮めると、まあこんなもんかなという感じです。写真の暗い部分は黒く潰れてしまってますが、仕方なしと判断しました。
以下、参考になるかどうか分かりませんが、


サービス版の写真を2000万画素のデジカメでちょっと離れて撮影してトリミングしたものがこちら。色は多少変更しました。目で見るよりは荒くピンぼけかなと思うような感じですね。


こちらは300dpiでスキャンしたもの。


こちらは600dipでスキャンしたもの。


最後は1200dpiでスキャンしたものです。(すべて、このブログに載せるに当たって幅1024ドットまで縮小してあります。)

スキャナですと、イヌの背後にあるイスの脚の所は黒潰れてしまってます。この写真では300~1200dpiまでさほどの違いはありませんが、もう少し暗い写真ですと300dpiはちょっとハッキリしない感じでした。逆に600dpiと1200dpiはあまり違いがないように思いました。
スキャン結果のサイズは、画像やスキャンの具合によって毎回違うので参考程度にしかなりませんが、

300dpi 305KB 1472×1040ドット
600dpi 829KB 2926×2096ドット
1200dpi 2.19MB 5950×4208ドット

と、なりました。1200dpiはスキャンの割に1枚で2MB以上とかなり保管スペースに差が出ますので、600dpiに決めました。
土日と夜間の作業を1ヶ月半ほど続けて、ざっと8000枚程度の写真をスキャンしました。
似たような事をする人がいるかも知れないので、この作業の注意点を書くと、
1.何枚かスキャンしていくとスキャナーにゴミがついて、スキャン画像に無用な線が入ったりするので、時々画像をチェックする、また定期的にスキャナーのガラス面を掃除する。
2.時々、写真が斜めに吸い込まれてしまうので、真っ直ぐにいれるコツをつかむ。
3.このスキャナーは日付の設定がないので、スキャンした後に、リネームや日付設定をする必要がある。
4.うちのパソコン環境だけかも知れないけど、スキャナーとPCをUSBケーブルでつないで使用しているとナゼかスキャンする瞬間は接続が切れるらしく、PCがピポッ、ピポッっとうるさいので、USBケーブルは電源を供給することに専念させて、スキャンはまとめて行なう。
(でもそうすると画像のチェックが面倒なことに)
といってところでしょうか。
一方、便利だったところは、
1.オートスキャンなので自動で吸い込むのでコツさえ掴めば楽。
2.トリミングの必要がなく、写真のサイズを気にしなくても良い。特に1999年前後にはHV版というワイドな写真が流行っていて、妙に大きいのが混じっていましたが読込んだ写真の大きさで画像ファイルが出来るので、意識せずに作業が出来ます。パノラマ写真も同様です。
3.アルバムに挟み込んであった、出かけた時の電車の切符とか美術館の入場券なども構わずスキャン可能。
などなど、初めてにしては上出来。デジタルデータにしてしまえば色あせる心配もありません。
生まれてから高校生までの写真は枚数も少なく場所も取らないので、スキャンした後もそのまま残し、結婚してからの変色してしまった旅行写真などは断捨離できました。引っ越し屋さんの段ボール箱にして6箱くらいです。ロフトもスッキリし、なかなかの成果でした。
卒業式とか結婚式の大判の写真は、前述のフラットベッドスキャナ、
EPSON GT-F740

でキレイにスキャンしました。
これで居ながらにして昔の写真にアクセスできます。
スキャナーの機種選定は用途と画質のこだわりで悩むところですが、昔の写真に3年以上触れていない方は写真の断捨離をしてみてはいかがでしょう?

スキャンしたデータの置き場と保管については次の記事にて。

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